- はじめに
- 第1章 両極を大切にしよう
- 厳しく,優しく―子どもをニコリとさせる秘密教えます! /カルボナーラ・テリョンこと金大竜
- 1.4月から大切にしてきたこと
- 2.「怖れる」「愛する」
- 3.「厳しく」「優しく」
- 4.「全力」と「手を抜く」
- 5.「変える」と「変わるのは難しい」
- 6.「気づかせる」と「気づかせない」
- 7.「近い」と「遠い」
- 8.「個」と「集団」
- 9.「結果を求める」と「結果を求めない」
- 10.「教える」と「活かす」
- 11.最後に……
- 第2章 めちゃめちゃ盛り上がる!授業で使えるネタ大放出
- きゃっきゃと笑い声あふれる授業をしてみませんか? /揖保の糸・健ちゃんこと中村健一
- 1.ワールドカップ初戦前日で講座どころではない
- 2.とりあえず,やる気を出そう!
- 3.参加者を動かして,会場を温める
- 4.もう1つ参加者を動かすネタ
- 5.すごく楽しいゲーム「しりとり」?
- 6.さらに,しりとりネタもう1つ
- 7.黒板ネタ〜まずは,国語編〜
- 8.黒板ネタ〜算数編〜
- 9.黒板ネタ〜社会編〜
- 10.授業の最初にクラスを落ち着かせるネタ
- 11.授業の最初にクラスを盛り上げるネタ
- 12.子どもたちの大好きなクイズを利用する
- 13.最後に超オススメネタ
- 14.懇親会に出よう!
- 第3章 授業づくりは学級づくり
- とにかく子どもを伸ばすため!キリリと教師道を語ります /ナポリタン・アキラこと土作彰
- 0.教師界のヒドゥンカリキュラム
- 1.授業づくりは学級づくり?
- 2.学級づくりの3D理論
- 3.3D理論の補説
- 4.「黄金の3日間」って本当?
- 5.「出会いの3日間」の演出
- 6.給食・清掃指導の「常識」を疑え!
- 第4章 演劇人 スタニスラフスキーから学ぶ話し方
- 知れば教師も楽し,あれやこれ,教えましょう /ペペロンチーノ・タワこと俵原正仁
- 1.まずは,ウォーミングアップ
- (1) 今日は何の日
- (2) ジャマイカ
- (3) いろいろ都道府県
- 2.スタニスラフスキーから学ぶ
- (1) 3つの輪
- (2) 3つの輪を使い分ける
- (3) 無意識の意識化
- (4) なんでチャンピオンベルトを買っちゃったの?
- (5) 「第2の輪」から逃げてはいけない
- (6) 正しい発声とは何か?
- (7) 5つの声の要素を意識する
- (8) 大きな声を出してみよう
- (9) 小さな声で盛り上がろう
- (10) 高い声はNGです
- 3.声が出るクラスはいいクラス
- (1) まず教師が声を出す
- (2) 「漢字の広場」の授業
- (3) Repeat After Me
- (4) 漢字を探しましょう
- (5) 短文づくりにひと手間加える
- (6) 読めるかな?
はじめに
想像してみてください。自分が1日を過ごす場所に笑いも知的センスもない状況を。そんな環境に一年間いなさい!なんて言われたら,誰だって絶望的な気分になってしまうのではないでしょうか。
さて,そんな場所,環境ってどこかに存在するのでしょうか? あります。その場所−息が詰まる空間−,それは学校です。「学校は子どもたちが勉強をしにくる場所なのだから,つべこべ言わずに黙って勉強していればよい」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,それは誤りです。「子どもは黙って勉強しなさい!」という時代はもう,とっくに終わったと言ってよいでしょう。艱難辛苦を乗り越えて志を果たせ!という価値観はすでに過去のものです。
「教室に笑いを…」とはいえ,子どもに迎合していてはいけません。そんなことをしたら,「学級崩壊」へと突き進む危険があります。目指すは,「楽しくビシッ」! バランスのとれた学級経営です。
本書にはそのヒントが満載です。何せ,失敗に失敗を重ねて実践を蓄積してきた猛者が「楽しくでも締まった学級経営を!」と教育ユニット「カプリチョー座」を結成したのですから。最強&海千山千のオッサンどもの学級経営の数々,是非お試し下さい!
本書を読んで,先生方が,快活で,元気に,ハツラツと過ごされ,子どもたちと幸せなクラスをつくっていただけたら,それに勝る喜びはありません。
また,いつかカプリチョー座のセミナーで元気な先生のお顔を見せていただけましたら,我々も幸せです。
カプリチョー座代表 ナポリタン・アキラ(土作 彰)
アレンジしつつ実践しています。